REPOS(ルポ)です。
アロマテラピーを使われる方って女性が多いんです。
香水ってなると老若男女ともに使われているように思うのですが、
なんでこんなにも差が生まれるのでしょうか?
とても不思議なんです。
でもこれには体調を含めお話を聞いてアロマブレンドを行っているにあたり、
理由が少し見えてきたように思えます。
今回は、そもそもなんで女性の方がアロマテラピーを好むのか解説を行います。
女性はなんでアロマテラピーを好むようになるの?
女性の体調って?
女性の体調には、女性ホルモンが大きく関わっています。
特に、生理が始まる時期(初経)〜 閉経までのホルモンバランスは、
変動の振り幅があり人によって様々な症状が出てきます。
【生理痛・月経困難症】
女性の子宮では、妊娠をするための準備を約1ヶ月単位で行います。
しかし、妊娠をしなかったとなると一度準備をしていた子宮をリセットするために、
血と一緒に厚くしていた膜を外に出そうとします。
その時に必要になるのが、プロスタグランジンという痛みのもとになり、
これが「生理痛」の原因になります。
この生理痛のひどさは個人差があり、
なんともない人もいれば、起き上がれないほど辛い痛みの方もいます。
この痛みの他に頭痛や吐き気など下半身以外に症状が出てくる場合は、
「月経困難症」ということになります。
【月経不順】
体のサイクルは約1ヶ月前後とされています。
しかし、疲労やストレスが主な原因となり、ホルモンのバランスが乱れることで、
このサイクルも間隔が空いたり、不規則になります。
【月経前症候群(PMS)】
日本産科婦人科学会の定義としては、
“月経開始の3~10日位前から始まる精神的、身体的症状で月経開始とともに減退ないし消失するもの”
と定義されています。
「月経前症候群(premenstrual syndrome : PMS)」(日本産科婦人科学会)
排卵後のプロゲステロンがよく出て体温が上がるタイミングから出てくる症状になりますが、
症状として、
精神症状:イライラや不安など
自律神経症状:食欲不振、めまいなど
身体的症状:腹痛、むくみ、乳房の張りなど
【更年期障害】
こちらも、
“閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といい、
症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。”
と日本産科婦人科学会で定義づけられています。
「更年期障害」(日本産科婦人科学会)
大きな要因は女性ホルモンのエストロゲンが大きく低下してバランスが崩れることですが、
他にも加齢や心理的な因子も混ざってくると考えられています。
特徴的な症状として、ホットフラッシュや動悸、イライラや情緒不安定などの精神症状も見られます。
アロマテラピーの作用が女性と相性がいい
以前からお伝えしているように、
エッセンシャルオイルにはそれぞれの香りに作用があります。
【解説】アロマのリラクゼーションって結局どういうこと?
そこで、話題になる作用として「ホルモン調整作用」というものがよく聞かれます。
こちらの作用が、女性のからだの仕組みに関係することが考えられています。
また、上記で記したように、女性特有の体調不良の症状には精神症状が紐づいてきます。
アロマテラピーはリラクゼーションに大きく期待できることもあって、
2つの作用が掛け合わせることができるアロマテラピーは、
女性の皆さんの体調コントロールには、自動的に相性のいいことがわかります。
このことから、自然にからだが必然として感じているのかもしれません。
男性はアロマを好きにならないの?
じゃあ男性の皆さんが興味ないかというと、そういうことではありません。
女性の皆さんの体調にアロマが相性が良すぎるのです。
厚生労働省やAEAJの調査でも、女性含めストレスが原因で不眠に悩まされていることがわかっています。
令和2年度 健康実態調査結果の報告(厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全企画課)
「ストレスとアロマテラピーに関する調査」(AEAJ)
つまり、男性の皆さんにもぜひ試していただきたいです。
1日の疲れをぜひアロマテラピーで心の疲れを癒していただけると嬉しいです。
実際に日本アロマ環境協会(AEAJ)が男女別で好きな香りを調査していますが、
男女の差がはっきりしており、男性の皆さんは
・柑橘系
・鼻が通る爽快感のある香り
が好きな傾向が見えています。
セルフケアにおけるアロマテラピーの効果に関するアンケート調査(AEAJ)
女性の方が好きになりやすい香りって?
上記のアンケート結果のように、
男女での好きな香りって王道以外は結構異なります。
そこで、女性の皆さんが自然と好んでいる香りを見てみると、
鎮静作用のある香りに併せて、
「ホルモンバランス」の香りとして期待されるフローラルな香りがランクインしています。
やはり、自然と求めている香りが男女で異なっていることがこの調査でもわかります。
実際に公表されているデータ含めて、女性の皆さんが好みやすい香りをご紹介します。
ゼラニウム
男女ともに人気のあるフローラルの香りです。
特徴のあるゲラニオールのデータとして、
細胞レベルの研究として高濃度だとエストロゲン活性が検出されています。
Assessment of estrogenic activity in some common essential oil constituents
実際に吸入してもらうことでも、精神症状についても嗅がない時との差が見られたとのことです。
40代女性のQOLと脳構造に与えるゼラニウム精油嗅覚刺激の影響
ローズ・オットー
女性の皆さんに非常に好評な香り。
ゼラニウムと同様に吸入することで、
唾液中のエストロゲン濃度が上昇したデータがあります。
精油の吸入が女性ホルモンに与える影響
Effects of essential oil exposure on salivary estrogen concentration in perimenopausal women.
また、容姿にも影響があることが示唆されています。
精油の香りを纏うライフスタイルが女子大学生の魅力に与える影響
ネロリ
女性の好きな香りとして上位にランクインしているネロリ。
成分として、リナロールが多く鎮静作用を利用することで精神的に落ち着けることが見出せています。
ネロリ精油の芳香浴が月経前症候群の症状を緩和する可能性
(Investigation of the effect of aromatherapy with Citrus aurantium blossom essential oil on premenstrual syndrome in university students)
また、ネロリを吸入することでストレスがかかると増えるコルチゾールが減少するデータもあります。
Effects of Inhalation of Essential Oil of Citrus aurantium L. var. amara on Menopausal Symptoms, Stress, and Estrogen in Postmenopausal Women: A Randomized Controlled Trial
ラベンダー
皆さんご存知万能の香りですね。
こちらもリナロールや酢酸リナリルが多く含まれており、鎮静作用に有効な香りになります。
PMSの精神症状についても、サポートするようなデータも出ています。
Effect of aromatherapy on coping with premenstrual syndrome: A randomized controlled trial
クラリセージ。。?
女性の不調といえばこれ!というような香りと言われており、
「スクラレオールが構造に似ていることからエストロゲンのように働く作用を示す」と多くのサイトで書いてあります。
が、本当にそうなのか色々調査してみていますが、
どこにもその根拠となるようなデータがないのです。。
逆にどなたか教えてください。。
・上記のデータとしても、エストロゲン濃度に上昇の傾向も確認できなかったの
・好きな香りとしてもランクインしてこないような好き嫌いが激しそう
ということもあって、頻繁に使うような香りではないのかもしれません。
ですが、草や湿気さが奥深く香るクラリセージは私は好きなので、
空間デザインのほうでたくさん使っていこうと思います。
まとめ
今回は、最近の文献紹介をしながら女性の皆さんが好ましい香りをまとめてみました。
男性より体調がぐらつくことが多い女性の皆さんの健康をサポートできる香りが多くあるように思います。
アロマテラピーは
・未病から利用ができる
・香りを嗅ぐだけ
と簡単にトライすることが可能です。
ぜひお試しいただけると非常に嬉しいです。
【ご注意】
エッセンシャルオイル(精油)は、日本では「雑貨」扱いであり、
データはある一方で症状について改善される・効くということは謳えません。
REPOSでは、「リラクゼーションの提供」としてフッと落ち着ける香りを提供します。
あくまで、アロマテラピーは健康に対してサポートできることが期待できるものという扱いのため、
食事や運動などに含めた生活の一環として利用していきましょう。
番外編 〜女性のトラブルはお薬もうまく活用しましょう〜
アロマテラピーはあくまで健康のサポートすることが期待できる方法の一つです。
ですが、ネットや薬局・ドラッグストアで買えるお薬(OTC医薬品)で管理することも非常に大事です。
生理痛
定期的に痛みに耐える必要はありません。
最近では、生理のメカニズムから特化したOTC医薬品もありますので、ぜひご自身で調整していきましょう。
・ロキソニンS
【第1類医薬品】ロキソニンS(セルフメディケーション税制対象)(12錠)【wmc_7】【ロキソニン】
おなじみロキソニン。
最低4時間を空けて服用しましょう。
【ご注意】
ネットでのロキソニンSのご購入には、購入後に薬局からお薬の説明メールが届き、
そのメールを理解をできたことを返事しないと発送されません。
楽天では、ご注文・お荷物確認システムから「承認」ボタンを押しましょう。
【第(2)類医薬品】エルペインコーワ 12錠 セルフメディケーション対象品
生理痛特化型の痛み止めです。
生理の時に出される痛みのもと(プロスタグランジン)を抑え、
下腹部が強く緊張している状態自体を落ち着かせる成分が配合しています。
カイゲンパックIB顆粒 8包 頭痛 生理痛 イブプロフェン 市販薬 【指定第2類医薬品】
こちらも生理痛をメインに配合されたお薬。
下腹部の緊張を和らげる成分として、こむら返り(足の攣り)に使われる生薬の芍薬と甘草が使われています。
口が乾くような副作用は少ないです。
パッケージもお薬には見えないので、携帯しやすいと思います。
更年期障害
更年期障害では、漢方薬も先生が使う治療方針にも載るくらい頼れる存在です。
「三大処方」と呼ばれる漢方を自身の体調や体質に併せて服用してみましょう。
・加味逍遙散:体力が少なく、イライラが強い方へ
・当帰芍薬散:体力が少なく、痩せ細って冷えが強い方へ
【第2類医薬品】クラシエ当帰芍薬散錠(当帰芍薬散) 288錠(24日分)【クラシエ薬品】
・桂枝茯苓丸:筋肉質で体力があり、のぼせやすい方へ
【第2類医薬品】ツムラ漢方桂枝茯苓丸料エキス顆粒A 48包(4987138394255)
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